2013年12月3日
女子美の歴史を訪ねる 秋の谷根千・菊坂界隈散策ツアー
11月16日は雲ひとつない晴天。JR日暮里駅に10時集合。参加者は21名です。
昨年に続き、歴史資料室前参与の遠藤九郎先生に案内役をお願いし、女子美術大学建学の精神に触れつつ、会員相互の親睦をはかる1日です。
谷中霊園 玉子先生のお墓にて | 谷中霊園 |
まず谷中霊園の横井家の墓所を訪ね、玉子先生、夫君の左平太様にまずお花を手向けました。
墓前で横井家、佐藤家が日本の黎明期にいかにかかわったかをお聞きしましたが、両家のお話は遠大で、墓前では伺いきれません。昼食時に続くとして、「谷根千散策」はここより始まります。
谷中の商店街から住宅地を抜け、根津神社までは自由時間。あちらこちらで「花も団子も」の1行は評判のお店によってつまみ食いしたり、お土産を見付けたり。
谷中銀座にて | 根津神社 |
根津の中華料理店「玻璃家(ボーリージャー)」にて楽しいお昼をいただきながら遠藤先生から女子美の歴史の続きをお聞きしました。
食事の後は東大構内にある、初代校長 藤田文蔵先生制作「レオポルト・ミュレル像」を見学し、赤門からほど近い菊坂校舎跡地、弓町校舎跡地を訪れ、親交を深めつつ良く歩いた秋の良き日は幕を閉じました。
玻璃家にて昼食をとりながら懇談 | 東京大学のミュレル像 |
横井小楠に連なる玉子先生の進取の気象、洞察力。佐藤家の各界への広い繋がりと志津先生の篤志家としての筋の通った生き方。とても数時間では伺い切れないボリュームでしたが、『美育』が両女史共通の情熱を傾けたテーマだと強く心に響いてきました。女子美同窓会の強さ明るさのルーツを知り、パワー充填出来た歴史探訪ツアーでした。
根津神社にて集合写真 |